2022 FUJICCO REPORT 統合報告[2022年3月期]
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コーポレートガバナンス部長 中村 彰志(評価の実施方法)取締役全員に対するアンケート(全4区分・記述式)の実施(2022年2月)全取締役による自己評価結果の共有と課題の抽出(2022年2月)今後の改善方向の確認(2022年3月)(評価結果の概要)当社取締役会としては、上記を踏まえて議論した結果、全ての区分において、当社の取締役会は概ね適切に機能しており、取締役会は有効であったと評価いたしました。(1)取締役会の構成人事報酬委員会を主体として、“ニュー・フジッコ”の経営改革の完遂と成長戦略への復活のための2022年度の組織・人事の改編を行いました。取締役会は、取締役のスキル・マトリックスの開示を通じて、ジェンダーや職歴、年齢、在任期間の面を含む多様性と適正規模を両立させる構成について継続して検討します。(2)取締役会の運営取締役会の資料は、サマリー形式の資料添付など、改善がみられました。議長の時間管理とともに、独立社外取締役からの有意義な意見、提案を引き出すため、取締役執行役員の説明及び資料の工夫を図ります。また、前月の取締役会において翌月の取締役会議題の内容と論点等について事前共有し、資料配付後の事前質問が円滑にできる環境を整備します。(3)取締役会の議題“ニュー・フジッコ”の経営改革について、工場運営の改革内容の決議、改革項目の進捗確認を実施しました。また、株主還元政策として、配当方針の決定と開示、増配、自己株式の消却と取得について決議しました。経営の基本方針等の策定についての議題の拡充が課題であり、新・中期3か年計画の進捗確認と軌道修正、事業ポートフォリオの再編、資本効率と株主政策、DXの推進等の議論を深めるなど、企業価値向上のための議題として年間スケジュールを作成します。(4)取締役会を支える体制について新設のコーポレートガバナンス部は、取締役会事務局を担当し、サポート体制の拡充とともに、独立社外取締役の窓口として、会社の基本情報、今般の業績と課題等の共有を目的とした情報交換会を個別に毎月開催します。「社外取締役ミーティング」として監査等委員である取締役以外の独立社外取締役と社長執行役員とのミーティングを年間2回開催することについて決定しました。なお、「監査等委員ミーティング」として監査等委員と社長執行役員、専務執行役員とのミーティングはこれまでどおり年間2回の開催を継続します。当社取締役会は、今回の実効性評価に基づく課題に対し、取締役会の更なる実効性向上に取り組んでまいります。FUJICCO REPORT 202225フジッコ流・サステナブル経営 〜サステナビリティの取り組み〜Governance ガバナンス取締役会の実効性評価各取締役は自己の判断において業務執行確認書を記載し、監査等委員会に提示しております。取締役会の取締役による自己評価を実施し、その結果を集計して社外取締役と協議を行い、取締役会の運営を改善する体制を取っております。当社は、2022年2月〜3月に取締役を対象に取締役会の実効性に関する評価を実施いたしました。その結果の概要は以下のとおりであります。コーポレートガバナンス部新設コーポレートガバナンス部は、当社のコーポレートガバナンスを支援するための部門として、2022年3月に新設されました。コーポレートガバナンスとは、経営陣が暴走することなく適切にリスクテイクできるようにするための仕組みのことです。コーポレートガバナンス部では、取締役会や経営陣による迅速・果断な意思決定を可能とする枠組み作りを進めることにより、当社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上の実現を目指してまいります。

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