Member
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S.Yさん
商品開発
1993年入社。
フジッコでの長年の商品開発経験を活かし、ダイズライス開発の技術責任者としてプロジェクトを牽引した。 -
K.Mさん
商品開発
2018年入社。
包装惣菜や佃煮、宇宙食など幅広い商品開発に携わり、ダイズライスでは技術開発や商品開発などを担当した。 -
K.Tさん
商品開発
2014年キャリア入社。
フレンチレストランやホテルでの調理経験を活かし、ダイズライスの炊飯や調理方法の確立、メニューレシピの開発を担当した。
Introduction
フジッコでは、次世代の食文化をリードする「Beanus」ブランドを立ち上げ、豆の新しい食べ方を提案しています。
その第一弾として登場したのが、まるでお米のように食べられる「ダイズライス」。
この商品は、タンパク質が豊富な一方、糖質が極めて少ないため、健康的な食生活をサポートします。
今回は、この開発に携わった3人のメンバーが、プロジェクトの裏側を語ってくれました。
Talk Theme 01
豆の可能性に挑む
新しい食文化の創造

K.M:豆は当社の伝統的な食材で、今まではいかにそのままの味・風味や形を残すことを考えながら商品開発を行ってきましたが、この商品では普段豆を食べていない方でもおいしく食べてもらえるよう、これまでの考え方に捉われず、多くの試作を繰り返して最終的に主食の「お米」を大豆で開発することにしました。

Talk Theme 02
ダイズライス誕生までの
長い道のり

K.M:日頃食べ慣れたお米を大豆で作るために、まず、見た目、味・風味、食感をいかにお米に近づけるか試行錯誤しました。最初は、大豆風味が強すぎて、たくさん食べられなかったり、食感についても、お米は人によってそれぞれ嗜好があるので難しく、柔らかかったり硬かったりと色んな意見があり、調整するのが難しかったです。また、おいしさと、この商品の特徴である「高タンパク質・低糖質」のスペックとの両立にも苦労しました。

K.T:私はダイズライスに合う料理を考えました。大豆でできているので少し色づいていたり、低糖質なのでお米のような甘さがなかったので、色々な料理を試しました。ちなみにお米よりも、パラパラしているのでお箸では少し食べにくいですが、一方で炒め物にはピッタリで、また、水にふやけにくいのでリゾットとも相性が良いなど、この発見をメニュー開発に活かしました。



Talk Theme 03
チームで作り上げる、
新しい主食の未来

K.M:この商品は当社では初めてクラウドファンディングにも挑戦しました。
自分で開発したものを自らお客様に提案し、直接感想を聞くことは良い意見も悪い意見もすべてとても勉強になりました。また、当社にはない商品ですので、製造面でも今まで使ったことのない設備を選定したりと、ゼロからものづくりに携わることができ、やりがいを感じました。

K.T:展示会やイベント等で、お客様からの反応を直接聞くことができました。ダイズライスを食べた方から「おいしい!」と言っていただけたときは本当に嬉しかったです。ヴィーガンの方から絶賛された時は、自分たちが予想していないところからの反響だったので驚きましたし、ダイズライスの可能性を感じました。他には、お客様自身でおいしく炊飯や調理をしてもらわないといけないので、それを正しく伝えることが責任重大でした。

Talk Theme 04
お客様の声から生まれる
次の一歩

S.Y:まずはプロジェクトの第一歩を踏み出しました。今後はダイズライスをお客様の声を聞きながら品質をさらに進化させていき、国内だけでなく世界中の人に当たり前のように食されるようにします。そして、ダイズライスはCO2削減やタンパク質クライシスなどの地球環境の改善にも貢献できると信じています。

K.M:より多くの方に食べてもらい、健康的な食生活の一助となるような商品開発を今後もしていきます。

K.T:メニュー開発もまだまだ進化中です。あらゆるジャンルでダイズライスを使った新しいレシピを提案しながら、健康的でおいしい食事を楽しんでもらえるようにしていきたいです。


S.Y:「ダイズライス」の開発は、フジッコが新しい食文化を提案するために始めたプロジェクトです。まず当社は煮豆のトップ企業ですが、その市場は縮小しているのが現状です。一方、豆はみなさんご存じの通り、健康に良い食材であり、世界的にも重要なタンパク源として注目されています。そこで、大豆の新しい価値を考えて、おいしさだけではなく、健康的に手軽に食べてもらえる次世代型商品を目指しました。